ここしばらく、ぐっと読書モードなのですが
読む本読む本、これはあたりだったと思える幸せな感じが続いています。
どの本も、心がふっと温かくなるような物語たちでした。
冬の読書に、おすすめしてみたいと思います。

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「東京すみっこごはん 成田名瑠子」
「東京すみっこごはん 雷親父とオムライス 成田名瑠子」

商店街のわき道に佇む古ぼけた一軒屋は、年齢も職業も異なる人たちが集い
手作りの料理を共に食べる、「共同台所」でした。
入り口には、「素人が作るのでまずいときもあります」という注意書き。
いじめに悩む女子高生、婚活に励むOL、人生を見失ったタイ人
妻への秘密を抱えたアラ還の公務員
訳アリの人たちのそれぞれのドラマに、ハラハラドキドキしながら
同僚でも同級生でも、家族でも友人でもない、そんな関係の人たちが紡ぐ
「関係」ってなんかいいね、と思わせてくれるストーリーが展開されていきます。
そのなかで、誰によって何によって「すみっこごはん」が出来たのかが明らかになり・・
ワクワクして、時々ほろっとして、人って温かいな、と思わないではいられない
近所にあったら、恐る恐る通ってしまうだろうな、と思う「すみっこごはん」
雷親父とオムライスはその続編で、以前からの登場人物と新たなメンバー交えて
再開発地域になっているらしい、「すみっこごはん」の危機に挑む
そんなお話です。

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「初恋料理教室 藤野恵美」

京都の町屋に佇む大正時代の長屋、そこではどこか謎めいた老婦人が
「男子限定」の料理教室を営んでいます。
その料理教室には、恋に奥手な建築家の卵、性別不詳の大学生
昔気質の職人などなど、事情を抱える大学生たちが集っています。
それぞれの「ドラマ」を、時に温かく時に黙って見守る年齢も異なる男たちの
さりげない友情と、それを見守るお料理の先生のひと言が魅力的。
人のつながりっていいな、美味しい料理にはこんな効果があるんだなと
登場人物と共に思わずにはいられない1冊です。
巻末には、本に登場したお料理のレシピもあり
作ってみようかな、なんて思ってしまいます(簡単なレシピたちです)

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「うさぎパン 瀧羽麻子」

お嬢様学校から共学の高校へ進学した優子は、
同級生の富田君と大好きなパン屋さん巡りを始めます。
優子は、幼いころに母に死なれ、父は外国に単身赴任。
今は継母との二人暮らし。富田君は、両親が離婚しています。
そんな優子のもとに、継母からつけられた家庭教師「美和ちゃん」がやってきて
げっ!?家庭教師?という最初の思いに反して意気投合。
ふたりは、年の離れたとてもいい関係になるのです。
物語は、そんな優子と富田君の青春と家庭事情を描いた「うさぎパン」と
家庭教師美和ちゃんとその周囲を描いた「はちみつ」の2本立て。
時々、きゅんっとしながら、青春っていいな、と
読み手の大人も、ささやかに楽しめる女子高生の青春を描いた物語です。

 

さて・・・、来週はお仕事の本を読まなくてはっ!