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僕たちの戦争 荻原浩

直木賞作家の、荻原浩さんの作品です。
結構分厚い本なのですが、ストーリー展開が面白いので
読み始めるとあっという間に読めてしまえる1冊です。

現代の若者フリーターの健太はサーフィン中に大きな波に襲われて溺れ
昭和19年の若者吾一軍隊での飛行練習中に練習機が墜落。
目覚めたときに、お互いが入れ替わってしまいます。
それぞれ、見たこともない時代に驚きながら、
その時代の人たちとの交流の中で、様々なことに気づき考えていきます。

平成にやってきた吾一は、これが命を懸けて守った日本の未来かと嘆きながら
かたや健太は、時代の貧しさと固さに驚きながら
くらしていく中で、それぞれの暮らしを「理解」し、愛情が湧いてきます。
ふたりが時代に慣れるまでの様子はコミカルに描かれ、
聞いたことのない言葉の漢字変換は、コーラが「甲羅」など
読んでいたら吹き出してしまいそうになる面白さもあります。(地下鉄でニヤニヤします)
ただコミカルなではなく、それぞれの時代の中で考えていく様子に共感出来たり
読み手側も、ぐっと考えさせられたりと、何かと読み応えのある1冊でした。

この作者の本、高校生だった娘から勧められ「神様からひと言」を読んで以来2冊目。
神様からも、インパクトのある読み応えのある1冊でしたが
また何か、違う作品を読んでみたくなりました。