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この10年、年の3分の2くらいの水曜日を看護学校の非常勤講師として過ごしています。
学生さんたちに、コミュニケーションや心理学などを教える仕事です。
対人援助諸職に就く学生さんたちに、
仕事で役に立つコミュニケーション能力を身に着けてもらいたく
どうしたらいのかな、何が必要かな、と模索しながら、四苦八苦する水曜日です。

どんな仕事にも「これでいい」と自分に満足するときってなかなか来ないのですが
年々、それなりに教員としてこなれてきた自分は実感できていました。
今日よりも明日、よりよい仕事を、と思いながら日々過ごしていますが
今年は、「共感すること」「傾聴すること」を
「知る」ことと「分かる」「出来る」ようになることの違いをひしひしと実感しました。
教員生活10年、初めての大きな壁にぶつかった感じです。

「分かったかな」「これはどう?」教壇から問いかけても、反応のうすーい学生さんがたくさん。
それでも、コメントカードにしてもらったり、近くに行って聞いてみたり
そのやりとりのなかで、「聞いた」を「分かった」にするまでと
「分かった」を「出来る」にするまでには、
実感を伴った体験がたくさん必要なのだと分かりました。
さて、分かったもののそれを来年からの実践にどのようなプログラムとして入れていくのか
来年度に向けての課題がたくさん見つかった後期の授業でありました。

くよくよしながら、剥げそうになりながら
「これ、剥げたら非常勤でも労災にしてくださーい」と先生方と笑いながら
なんとか必死に取り組んだ授業がひとつ、終わりました。

どうしたらいいんだろう、伝えるってなんて難しいのだろう
自分で迷いながら終わり、学生さんたちにも申し訳なさがいっぱい。
教員って、学生さんの「分からない」にどう答えるかで成長するしかなく
そういう意味で、学生さんにたくさん育ててもらうのかなと思います。。
今年の後悔や反省は、次年度以降の学生さんによりよい授業をすることで
返していくしかありません。そんな授業の終わりでしたが
学生さんからは、沢山のありがとうございました、とともに
授業のなかで学んだことが「心に届いた」なんて嬉しいコメントもありました。
「目上の人への接し方を具体的に教えてもらえるといい」なんて
来年につながるようなヒントもあったりしました。
そんな、コメントカードたちの中に、一枚
「先生、これからも頑張ってください!」というのがありました。

非常勤講師なりたてのころから3年くらい、コメントカードには
たくさんの「先生頑張って!」がありました。
それがいつしか「ありがとう」に代わり、ここ何年も過ごしていたのですが
久しぶりの、頑張ってコメント。
教員が必死に悩むと、学生さんは励ましてくれるんですね。
久々の「頑張って!」をしっかり受け取って、次年度に向かいたいと思います。