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タイトルに惹かれて、アマゾンで思わずクリックしちゃった1冊です。
同じような状況や体験をしていても、出す結果が違うのはなぜか?
それは、人によってマインドセット(心の姿勢・捉え方)が違うから。

自分の能力は石板に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人(硬直マインドセット)
人間の基本的資質は、努力次第で伸ばすことができると思っている人(しなやかマインドセット)
このどちらを選び、生きるかで人生で手にするものは違ってくる、と著者はいいます。
もちろん、人にはどちらの側面もあるのですが、著書の中ではわかりやすく2つに分けています。
そして、うれしいことにマインドセットは自分で変えることができるのです。

能力を固定的に考える世界では、躓いたら失敗。
能力は伸ばせると考える世界では、成長しなければ失敗。
自分が大切だと思うものを追求しないで、可能性を十分に発揮できないことが失敗になる。
試験の点が悪かったとき、仕事上でうまくいかなかったとき、
かけられる言葉やフィードバックの受け止め方はマインドセットによって違う。
硬直マインドセットの人は安全確実なことがお手のもので挑戦を避けるし
しなやかマインドセットの人は失敗を恐れずに挑戦する。
自ら進んで困難に挑戦して成長する姿を、様々なアメリカの著名人をモデルに分析もしています。

後半は、ビジネス・つきあい/対人関係・教育の
3つの分野に分けてマインドセットについて述べています。
ビジネスにたくさんの頁を咲いていますが、対人関係の部分もなかなか面白いです。
硬直マインドセットの人は、夫婦関係の問題を相手や相性のせいして、
努力が必要だということを受け入れられない。
しなやかマインドセットの人は、相手を理解したり許そうとしたりする。
人から冷たくされても自分のすべてを否定されたとは思わずに、何かを学ぶ。
人間関係は育む努力をしない限りダメになる一方で、決して良くなりはしない。
そこを、言わなくてもわかるはず、
まったく同じ考えのはずといった思い込みに支配されているのが
硬直マインドセットの人で、周囲を見回しても頷けるようです。

教育の章では、子どもにかける言葉についても言及しています。
子どもに、能力や頭のよし悪し、才能の有無でほめていると、
学習意欲が損なわれ成績が低下する。
大切なのは、努力と成長に注目したメッセージを送ること。
日々の生活の中で、親がしなやかマインドセットで生き、言葉を発することで
子どもにもしなやかマインドセットを育てることができる、というくだりでは
親や教師といわれる人たちが、
子どもをどう見てどう声をかけるかで子どもの成長に大きな違いがあるのだと
改めて思わせてくれる本でした。
幸福のカギも、不幸のカギもその人が持っている信念。

著者が学校等を対象に行っているマインドセットワークショップでは
生徒たちにこのように説明しているそうです。
人間の脳はまだ神秘に包まれており、
知能や脳の働きについてはわかっていないことがたくさんあります。
知能というと、人間には頭のよい人、普通の人、悪い人がいて
一生そのままだと思っている人が大勢いますが
最近の研究ではそうではないことが分かってきました。
脳は、筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップするのです。
新しいことを学ぶと脳が成長して、頭がよくなっていくことが科学的に証明されています。

このような説明をしながら、脳が成長する様子を知ると、
子どもたちの自分に対する見方が変わってくるそうです。
うーん、日本の学校でもこういうワークショップが受けられるといいですねぇ。
しなやかマインドセットを持つことの重要性については十分述べられている本ですが
じゃあどうしたらしなやかマインドセットになるの?という答えについては十分ではありません。
ですが、日々の生活や人とのやり取りの中での自分の受け止め方、
知らず知らずのうちに持っている「思い込み」に気づく一助になるだろうなと思いました。